印象的な予選、決勝だった。
予選のハイライトは角田裕毅だ。
タフな3連戦でフロアが直っていたか分からないが、ドライでは、ここまでのチャンスは無かっただろうが、その中でQ1、Q2、Q3と鏡のようなトラックで角田は完璧なコントロールで走り抜いた。
DAZNで角田とウェットコンディションで競ったことのある笹原右京は、
角田の状況判断の速さを感じたと言っていた。
Drマルコは、ドライバーに高い要求するが、角田については次のように述べている。
角田裕毅「激昂しがちだが、恐ろしく速い」
角田は2021年のデビュー以降光る速さを見せるシーンもある一方で、荒削りな面が残る。イギリスGPではチームメイトのガスリーとの同士討ちの原因となり、プレッシャーに晒されている。しかし、マルコは角田の気質が際立っているとして、彼のペースに関してはほとんど批判していない。
マルコ「激昂することが多いが、誰が何を言おうとも、彼は恐ろしく速い」
「我々は彼と彼の大きな可能性を信じている。彼がプレッシャーに晒されていない時は、とても面白く好感が持てる。誰も彼ほど激昂することはないが、それでもみんなユウキのことが好きなんだ」
中嶋悟が、「彼は面白い」とホンダのスカラシップを得たように、目の肥えた人を唸らせるものがあるのだろう。
フェルスタッペンに関しては、インタビューで雨の多い場所で育った。たくさん走ったら雨には自信があるよ。と語ってた。
オコン、ガスリーは少年時代のカートで冬の気温−45度の中で練習をしてきたことを思い出したと語っていた。
ただ単に運、不運では語られないものがあると感じた。
決勝はフォーメーションラップのゴタゴタで難しい展開となったが、スタート手順にミスをしたノリスに対して、ウェルスタッペンの冷静さは、想像以上だった。
この動画にはチームとウェルスタッペンのやり取りが残されている。
一部は公式映像でも捉えられたが、それよりも早い段階で黄色点滅で走れないことをウェルスタッペンは認識していた。
現場の担当エンジニアや、ストラテジストは、まだレッドブルに追いつくチームはいないと感じた。
このブラジルを終えて、コンストラクターズ6位から8位までの結果はわからなくなった。
6位と8位では分配金に45億円もの差がある。
開発が凍結されている今年と来年は9割程度の技術者が2026年に向けた作業をしている。
何が起こるか分からない。
セナについても触れておこう。
マクラーレンホンダMP4/5Bが最高傑作であることの間違い無いが
幸運にも高音質で音を聞くことができた。
この時代の車について、MP4/6に乗ったことがある松下信治は、マニュアルトランスミッションがとにかく忙しいと語っていた。
ウェットコンディションで片手で走ったハミルトンもすごかった。
残り3戦が楽しみだ。