ぽぬメモ!

ただのゲーム好きオヤジ

イーロン・マスクのこと、GoogleなどアメリカTech企業の実態を知っている限り話してみる。

この記事は「ponu 人生見直し Advent Calendar 2022 24日目」の記事です。

イーロン・マスクアメリカ現地時間の日曜日の夕方に、 TwitterのCEOを退任すべきかどうかをTwitterで投票させるツイートをした件ですが、 ぽぬが目にした日記では、かなり情報が足りていないと思ったので補足します。

Twitterで何が起こっているのか

投票結果は、日曜日の夕方の時点で「Yes」が58%、「No」が42%でした。 イーロン・マスク氏はその後の数回のツイートで、退任を本気で考えていることを示唆し、投票された場合のツイッターの将来について漠然とした脅しをかけた。

source:

Elon Musk says he will step down as Twitter CEO if voted out by a poll he tweeted | CNN Business

この文章は長々と続くのですが、この時点で違和感を感じました。 イーロン・マスクは、自ら投票を促し、その数時間後に、その投票結果に、脅迫めいたことを述べたのです。

TESLAであれ、SpaceXであれ、Twitterであれ、TOPが利用者に、このような過激なことをいうのは聞いたことがありません。 たしかに、選挙はイカサマと行って、ホワイトハウスが暴徒化し、アカウントがBANされた大統領もいましたが、 あのような挑発行為は、犠牲者も出し、国政にも影響したので、Twitter社は自社の運用ルールに則り、対処しました。

help.twitter.com

こうしたオーナーとは言え、強引なイニシアティブを取る手法には多くの人が嫌気をさしました。

まず、Twitterに不満を持つイーロン・マスクは、同社を440億ドルで買収し、10月下旬にCEOに就任しましたが、 世界一の大富豪でありながら、買収に必要だった440億ドル(約6兆4400億円)は融資をうけました。 これが思い通りに行かないことをお金で解決しようとした場合の損失です。 しかもイーロン・マスクはSocial mediaを簡単に考えすぎていました。

これまでの簡単に印象を悪くした事柄を振り返ってみます。

イーロン・マスク氏はすぐにTwitter者の意見の合わない数人のトップエグゼクティブを解雇しました。 また、Twitter社のスタッフの約半分を解雇しました。 その後、残ったスタッフに「極めてハードコアな」仕事をするか、退職するかを最後通告し、さらに1000人ほどの社員が門前払いを食らいました。

この時点で、世界の従業員数の約5割にあたる4,000人が路頭に迷いました。

イーロン・マスク氏は、自分と意見が異なる社員を解雇し、現在進行中の "Twitter Files "の一環として、難しいモデレーションの議論に従事した元社員を公然と名指しして恥をかかせました。

「自分と意見が異なる社員を解雇」は、もはや狂気の沙汰でした。経営責任者が個人の感情でこのようなことをするのは異常です。 「自分と意見が異なる社員」こそ、必要だったはずです。

イーロン・マスク氏はまた、青いチェックマークに8ドルかかる認証システムの改訂を開始、停止、再び開始し、当初はアカウントのなりすましが蔓延する事態を招いた。

「当初はアカウントのなりすましが蔓延する事態を招いた。」とあるように、 Social mediaにとって、「なりすまし」は致命的ですが、 彼はものすごくせっかちで、Social mediaがどのようなものかを理解していませんでした。

イーロン・マスク氏は、Twitterのルールを予告なしに頻繁に変更し、 新しいルールに違反した人々の複数の技術ジャーナリストや 彼のジェット機を追跡していたアカウントなどを追放してしました。

「自由はどこに行ったのでしょうか。

イーロン・マスク氏はかつて、イーロン・ジェットのアカウントをツイッターに残すことを許可することは、 このプラットフォームにおける言論の自由へのコミットメントを示すものだとツイートしていた。

この規模の上場企業がCEOの一存でルール改正するなど、聞いたことがありません。ゼロコロナの独裁国家のようです。

彼は、ドナルド・トランプ前大統領や、誤報陰謀論ヘイトスピーチに関与していた多くの人々を含む、プラットフォームで永久に禁止されたアカウントのいくつかを再び許可し、文化戦争に深く入り込んでいる。

ヘイトスピーチ容認は完全にアウトでした。 これが言論の自由と言いたいのでしょうが、実際は言葉の暴力であり、またしても国を分断しかねません。

一方、スポンサーはTwitterから広告を削除する動きが相次いでいます。 イーロン・マスク氏は、ツイッターの財政が悲惨であることをたびたび表明している。

Twitterのユーザーは、アメリカ国内より、国外の比重が多いのですが、スポンサーはアメリカ国内に偏っていました。 利益のための歯、リコメンデーション、広告のリアルタイムトレードを改善する必要がありますが、 スポンサーを増やすどころか、減らしてしまいました。

そのような経緯で、時期CEOはMITの人工知能研究者など、複数の名前が上がっているのです。

TESLA Stock price 6th months
Tesla Inc (TSLA) Stock Price & News - Google Finance

イーロン・マスク氏の企業同様に社員にハードワークを求めるGoogleで、社員がすぐに辞めてしまうわけ。

まず、イーロン・マスク氏は、社員に過剰にハードワークを求める経営者です。 それは、今は日本で亡くなった、モーレツそのものです。

こちらの動画で語られていることは、日本が過去、昼夜関係なく働いて、 メンタルや自律神経がやられ体重が激減した人や、 それとは逆に、精神がやられ、持ち前の鈍感力と自己肯定感も玉砕し、 100キロまで激太りした人に似ています。

www.youtube.com

まず、Googleの採用は300倍ぐらいの狭き門で、それぞれの社員のポテンシャルは相当に高いです。

これはハーバード大学に入学するより20倍の競争率です。

そうして入社した社員は、社内での過剰な競争にさらされます。 全社的にもトップレベルのライバルを打ち負かせて成果を出さなければなりません。

まずは、充実した福利厚生については、ほとんどの人は良い環境と思うでしょう。 朝、昼、晩ごはんも社内で食べることが出来ます。 私もポンコツな会社で、朝、昼、晩ごはんを食べていました。

この福利厚生は、晩ごはんを食べてまた仕事に戻ることを意味します。 成果が出るまで帰れないのです。

車社会のアメリカでは、カリフォルニア州でも、車が必要です。会社だけでも巨大な公園のようです。 したがって、例えば19時、20時に仕事を終えると、カリフォルニア州の渋滞の中、 午前様になりながら帰宅することになります。 もし、晩ごはんを家で食べられる状況ならば、このような福利厚生は不要です。

また、車が利用できない場合は、シャトルバスがあります。 とにかく家賃含め物価が高い地域なので、シャトルバスは1時間ぐらい郊外に走ってくれます。 そのバスはWi-Fiが完備されていますが、遊んでいるわけではありません。 そのバス内でも仕事をするのです。 このように、過度なストレスにさらされています。

社内にはペットの犬などを持ち込むことが出来ますが、これもペットの散歩を口実に 退社が必要ないようにするためと考えられています。

調査会社によれば、Google社員の53%が極度のストレスを感じているという結果が出ています。

強靭なメンタルを持っていたとしても、 Googleの300万人の中で勝ち残ることは、相当な指南です。

このような環境の中で、対象を崩すことは珍しいことではありません。 程度は違いますが、 ITのあまりの過酷さに、近所の幼馴染や、姪も1年程度でやめてしまいました。

姪は、若いうちに、管理業務(Webディレクター)を任されていましたが、 それをやりきれる人は、多くはいません。苦情が要望、様々な依頼を期日前に こなさなければなりません。

もし、このような年収1.500万円~2.500万円の会社を目指すのなら、 とてつもない、重圧と成果(アウトプット)を出し続けることに耐えなければいけません。

ある程度、安全な場所に暮らそうとすれば、家賃は35万円ぐらいはするでしょうし、 食費や生活費は、日本の2倍は覚悟しないといけません。 その他にも救急車を呼べば40万円、日本がブラックだとか、ちょっと意識が変わってくれると幸いです。